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人間形成と教職

教育とは、「自分さがしの旅」を扶ける営みであるといわれている。教育を通じて、子どもたちは、これからの社会のなかで生きていくための基礎・基本を身につけると同時に、さまざまな試行錯誤体験を繰り返しながら自分の個性を見つけ出し、自分に適した生き方を選んでいき、自己実現を目指していくのである。このことを的確に指導・支援していくのが教育の最も重要な使命である。このような教育の在り方からすると、子ども一人ひとりの個性を尊重し、それを伸ばすことを基本的な考え方としていくべきである。わが国の教育の現状は、さまざまな問題を抱えており、学力の低下や校内暴力、いじめや不登校など、児童・生徒の問題行動が社会問題ともなっている。一方、社会に目をやると、国際化・情報化、科学技術の発展、少子・高齢化など社会の急速な変化が激しさを増している。このようななかで、わが国では、中央教育審議会が、1996年に「21世紀を展望した我が国の教育のあり方について」という第1次答申を行い、翌1997年に第2次答申を行っている。それらによると、21世紀の教育のあり方として、「ゆとり」のなかで子どもたちに「生きる力」を育むことが重要であるとしている。そしてその「生きる力」とは、「自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する能力」であり、また「自らを律しつつ、他人と協調し、他人を思いやる心や感動する心など豊かな人間性とたくましく生きるための健康や体力」である。
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