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体からクロムを奪う砂糖

「だったらクロムは十分にとれるはずなのに、アメリカ人の90パーセントが不足させているのはなぜかしら」「それは、こういう食品をあまり食べていないことと、クロムをふくんでいない食品を多く食べていること、そして、クロムを奪う食品を多く食べていること、この3つが最大の理由だね。もう一つ加えるとしたら化学肥料を使った大農法をやりすぎて土壌からクロムがなくなっていることだろうね」「クロムを奪う食品というのは?」「砂糖と精製加工度の高い食品。これはクロムをふくんでいないだけでなく、体からクロムを奪う働きをする。なぜかというと、加工食品に多量にふくまれている砂糖は、インスリンを多く分泌させる。すると、体のなかのクロムにも動員がかけられる。インスリンだけでは回転ドアが開かないからね。このクロムを再使用することはできないため、体は尿で排泄してしまう。つまり、砂糖や砂糖を多くふくんでいる加工食品は、自分ではクロムを持ち込まずに、体のクロムをじゃんじゃん使うわけだ。だから、そういう食品の占める割合の高い食事をしていると、クロムは当然ながら不足してくることになる」「ここでも砂糖が犯人になっているのね」「うん、だから砂糖の害はカロリーがあるから肥満するというような単純なことではなく、もっと総合的に理解している必要がある。一番重要な点は、食事全体に占めている砂糖の比率で、摂取カロリーのなかの何パーセントを砂糖が占めているのかを考える必要がある。その比率が高くなりすぎるといろんな問題が出てくる。クロムの問題はその一つにすぎないと思うよ」「どのくらいの比率になると問題が出てくるの?クロムの場合」「平均的なアメリカ人の食事では砂糖が摂取カロリーの25パーセントを占めていて、それだけの比率になるとクロムはどうしても欠乏する。それは平均だから、むろん30パーセントを超えている人もいるわけだが、摂取カロリーに占める砂糖の比率が10パーセント以下でないと健全な食事にはならないといっていいだろうね。わが家の食事では、お茶の友としてお菓子を食べたり、コーヒーに砂糖を入れて飲んだりしても数パーセント以下だと思うよ。料理には一切砂糖を使っていないからね。ほとんどすべての料理は塩だけで味がきまるから」「なるほど。砂糖でクロムを欠乏させている人が多いんだ。それでまた回転ドアの開きが悪くなってインスリンがだぶつくと、セット・ポイントが上がるというふうに悪循環になっていくんだね」「うん。日本人の場合はまだアメリカ人ほど比率が悪くなっていないので救われているけれども、料理に砂糖を使うのだけはやめたほうがいいね」「外食するとものすごい甘辛の味だものね」「そういう料理を食べていたら摂取カロリーに占める砂糖の比率は10パーセント以下にはならないと思うけれども、30パーセントになると尿で排泄されるクロムの量は、摂取カロリーに占める砂糖の比率が10パーセントの食事をしている人に比べて3倍になることが証明されている」「3倍といったら大変な数字じゃないの?」「うん、異常事態だよ。摂取カロリーに占める砂糖の比率が10パーセントを超えると単純なカロリーの問題ではなくなっていくことがよくわかるね。問題が複合されていくから解決もむずかしくなっていくけれども、たまった脂肪を燃やすことにまで関連してくるので、クロムとインスリン抵抗についてもっと詳しく見ることにしよう」
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