先祖代々の土地を受け継がれた地主さんの大半は、おのずと一つの地域にまとまった土地を所有することになります。しかし、資産価値を守るという点では、ある地域に集中して土地を持ち続けることがマイナスの要素になることは少なくありません。投資の世界では、「タマゴは一つのカゴに盛るな」という訓えがあります。すべてのタマゴを一つのカゴに入れて、そのカゴがひっくり返ったら、タマゴは全部割れてしまいます。しかし、いくつかのカゴに分けて入れておけば、一つのカゴがひっくり返ってタマゴが台無しになっても、まだほかのカゴに入れておいたタマゴが残っています。
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株式は一つの銘柄(カゴ)に集中して資金(タマゴ)を投資すれば、上がったときの利益もそれだけ大きいものになりますが、思惑が外れて下がったときの損失もまた、大きいものです。そこでいくつかの銘柄に分散して投資し、リスクの低減を図ることが大切であると説いているのです。金融資産の運用はもちろん、不動産投資においてもリスクの分散が重要であることに変わりはありません。すなわち今ある土地(一ヵ所)に縛られることなく、柔軟な視点で別の場所にも目を向け、いくつかの運用先に分散して投資することです。このようにして資産価値を極力守る態勢をとる人と、何も行動に移さず、その場に踏みとどまっている人とでは、先々、大きな開きが生じることになっても不思議ではありません。