アムロに行き着きます。彼女はラップはしないし、Bガール(ビート・ガール)にありがちなバッドなイメージづくりとも無縁で、どちらかというとハキハキと陽性のうたを歌うわけですが、しかし(Don’twannacry)には、ヒップホップ感覚と共通するいくつかの要素がこもっています。バックのビートが最初から最後まで変わらない。うたの感情起伏とは分離している。「しゃべり」のところが1拍4音。「ラドレ」(J/Bの単純音階)と「ソファミ」(Eの単純音階)を交互して、唱っている感じがしない。
[参考情報]
清水翔太 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/20984
赤西仁 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/50833
福山雅治 着うたフル(R)&着うた(R)無料検索
http://pc.dwango.jp/index.php/m/portal/a/artist/artist_id/1222
シンコペーションはきちんとBっぽくこなしている。「いつまでも」で始まるメロディアスなパートが、どこかからサンプリングしてきたような印象を与える(最初に聴いたとき僕はドアーズの(タッチ・ミふ、69)のサビを連想しました)。といっても、この歌はラップではないし、日本語のラップがともすると陥る都々逸調子も避けています。「そうやってまっていても」「うずくまってガマンしてるのって、痛そうでつらそうで後がない」の「つて」と「そう」と「い」と「ん」の使い方は、歌詞と曲のリズムの絡みをタイトにする上で、重要なポイントです。もう1つのポイントは、各行の頭の空打ちでしょう。しゃべり拍なので、それは1拍でなく、1拍分「ウツ」とつまる。拍は来ているのに言葉は遅れる。そこに「ため」が生じ、うたのパワーが腰に落ちる。これは都々逸がよく活用する方法ですが、ここでアムロはそれを倍速でやっています。疾走感の中にも「ため」が生じ、うたのボディに弾力が生まれるというわけです。